講演1 低温硬化タイプのメラミン樹脂の開発
研 究 者 
○印発表者  
○稲垣 勝美
所  属 日本サイテックインダストリーズ
概  要メラミン樹脂は、工業用塗料の硬化剤として幅広い分野に使用されている。従来のメラミン樹脂は硬化のために120-180℃焼き付けを必要としていた。メラミン樹脂の化学構造を制御して合成開発を行い、70-80℃の焼き付けで硬化可能であるメラミン樹脂を開発した。その試験結果の報告を行う。

講演2 Zn-11%Al-3%Mg-0.2%Si合金めっき鋼板を用いたプレコート鋼板の屋外耐食性
研 究 者 
○印発表者  
○植田浩平、古川博康
所  属  新日本製鐵梶@ 
概  要非公開

講演3 プレコート鋼板の塗装欠陥「わき」の発生に及ぼす種々の因子の影響
研 究 者 
○印発表者  
○古川 博康
所  属  新日本製鐵(株)  
概  要プレコート鋼板は予め塗装された鋼板であり、家電や建材分野等で広く適用されている。プレコート鋼板の塗装の加熱硬化過程では、200℃超まで概ね1分以内に急速加熱することが一般的であり、「わき」と呼ばれる泡状の塗装欠陥が発生しやすいことが問題となる。この「わき」の発生に及ぼす種々の因子について、検討・検証した結果について報告する。

講演4 ディジタルホログラフィによる三次元的な塗装面の評価
研 究 者 
○印発表者  
○木本 嘉毅、足立 徹、横田 正幸、*山口 一郎
所  属  島根大学、*東洋精機製作所  
概  要本研究では、参照光の位相をシフトさせ記録した最低3枚の位相シフトホログラムから、物体光の複素振幅を直接求める位相シフトデジタルホログラフィとスペックルパターンの情報を使って、塗布した塗料の乾燥過程を非接触で評価した。また、塗料を塗布する基板温度の変化による乾燥時間の違い、三次元的に基板を置いたときのそれぞれの乾燥過程を調べた。実験過程と塗料重量測定により得られた結果を比較した。

講演5 メタリック塗装ムラの新規測定方法の考案
研 究 者 
○印発表者  
○瀬戸口 俊一
所  属  東洋アルミニウム梶@
概  要メタリック塗装における外観品質の評価においてメタリック塗装ムラについては、定量的計測手段がほとんど無く、目視官能評価が実施されている。
本報告では研究者独自の発想に基づいて、計測方法と解析方法を工夫することによって極めて目視評価と相関の強い定量化手段を導いた内容を報告する。客観性と再現性に優れる評価手段であり、計測を自動化した測定機について紹介する。

講演6 透き漆の深み感形成に関する基礎的研究
研 究 者 
○印発表者  
○武井 昇、平山 敏文、坪田 実、門脇 正嗣
所  属  職業能力開発総合大学校 
概  要透き漆の深み感がどのような要素からもたらされているかを実際の漆塗膜及び漆塗膜を模したモデル塗膜の官能評価及びミクロ測色等から総合的に考察した。明度の低下で透き漆塗膜の深み感が増すこと、それに加えて塗面の平面方向の微細なテクスチャー認識が深み感形成に寄与していることを明らかにした。

講演7 塗布型漆喰塗料の機能性評価と仕上げ工法の研究
研 究 者 
○印発表者  
○安部繁行、杉島 正見、広瀬 哲也
所  属  関西ペイント販売梶@
概  要消石灰を主成分とする漆喰は、日本の伝統的な左官用塗材で、自然素材独特の風合いや質感を有している。また、消臭性・抗菌性・防かび性・吸湿性・不燃性・ホルムアルデヒド吸着機能を有しており、内装仕上げ塗材としても非常に有用な機能を備えている。従来の漆喰は左官コテ仕上げ塗材であり、ローラーや刷毛を用いた塗装仕上げには適していない。本発表では、ローラーや刷毛で施工できる塗布型漆喰塗料の機能性について報告する。

講演8 摩擦帯電式粉体塗装プロセスにおける空間電荷密度測定
研 究 者 
○印発表者  
○桜井 宣文、柳田 建三、*最上 智史、**大澤 敦
所  属  旭サナック(株)、*春日電機 梶A**(独)労働安全衛生総合研究所 
概  要非公開

講演9 意匠性塗料の静電塗装について
研 究 者 
○印発表者  
○諸星 敦之、森田 信義、張 海波
所  属  アネスト岩田梶@
概  要意匠性塗料を静電塗装機で吹きつけた時の特性について報告する。

講演10 静電粉体塗装における塗料塗着挙動と塗膜品質に及ぼす塗装条件の影響
研 究 者 
○印発表者  
〇有吉 大輔、下坂 厚子 、白川 善幸、日高 重助、*柳田 建三、*伊藤 春揮
所  属  同志社大学理工学部、*旭サナック梶@
概  要コロナガンによる静電粉体塗装条件と塗料粒子の塗着挙動、静電付着粒子の構造ならびに塗料溶融後の塗膜面粗さの関係を実験的に調べた。塗着効率,均質な塗料粒子付着層の形成には、最適な帯電量、ガンからの吐出空気流量と印荷電圧があり、これらの原因を塗料粒子の塗着挙動シミュレーションをもとに微視的に解明した。

講演11 ロシア超過酷環境(泥パックダメージ)対応塗装の開発
研 究 者 
○印発表者  
○筒井 宏典
所  属  日産自動車(株) 
概  要新市場のロシアは、近年、経済成長と共に自動車登録台数も増加し注目されている。未知の部分の多かったロシア市場も、市場回収車両や現地調査から市場環境の苛酷さが明らかになってきた。ロシア特有の融雪塩散布、未舗装走行による泥パック、泥除去の洗車方法により、特にめっき上の塗装で負荷が高いことが判った。今回、ロシア市場負荷を再現する評価法をつくり、対策材を開発したので紹介する。

講演12 外装建材用クロメートフリー塗装鋼板の耐食性
研 究 者 
○印発表者  
○及川 広行、金井 洋、*野村 広正、*金井 隆雄
所  属  日鉄住金鋼板梶A*新日本製鐵梶@
概  要外装建材用クロメートフリー塗装鋼板の耐食性について、クロメート型の塗装鋼板と比較した結果を報告する。

講演13 屋外ばくろ試験におけるクロムフリープレコート鋼板の耐食性
研 究 者 
○印発表者  
○松田 英樹、大島 孝夫
所  属  関西ペイント(株)  
概  要幅広い屋外環境下で適応可能な建材用プレコート鋼板向けクロムフリープライマー・裏面塗料の開発検討を行ってきた。既に一部のユーザーにおいて一定の評価が得られ、一部実用化も始まり、今後の本格展開についても見通しが得られつつある。本報では、国内各地で1000枚を越す継続中の屋外ばくろ試験から得られた結果や知見について概要を紹介し、今後の更なる品質向上のための課題について考察する。


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