講演1 | 自動車補修用「オール水性 有機則フリーシステム」の開発 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇堀 雅司 |
所 属 | 関西ペイント株式会社 汎用塗料本部車両技術部 |
概 要 | 近年、世界的な環境保全への関心の高まりや塗料を扱う人への法規制(特定化学物質障害予防規則/有機溶剤中毒予防規則等)の強化が進み、自補修業界もエコフレンドリーな水性カラーベースユーザーが増加している。今回、下塗りからトップコートクリヤーまで全てを水性化した溶剤塗料並みの性能(乾燥性と塗膜形成)と人がより安全に作業できるユーザーフレンドリーな「オール水性 有機則フリーシステム」を業界で初めて開発した。
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講演2 | 電着機能をもつポリイミドの開発と反応機構の解明 |
研 究 者 ○印発表者 | ○小林 亜由美1、荘 みさき1、入谷 康平1、山下 昌幸2、坂東 誠二2、山下 俊1 |
所 属 | 1:東京工科大学 2:住友精化株式会社 機能化学研究所 |
概 要 | 次世代電気デバイスの高効率化において絶縁材料は重要であり、耐熱性、高絶縁性と電着機能を合わせもつポリイミドを開発した。ポリイミド前駆体のポリアミド酸にアミンを添加し、アニオン型電着を行い、また、ジメチルアミノ基を側鎖にもつ可溶性ポリイミドを合成しカチオン型電着に成功した。さらにこれらに無機フィラーをハイブリッド化させ、無機フィラー含有率40%、10%重量減少温度450度の塗膜形成に成功した。
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講演3 | 発表取り下げ |
研 究 者 ○印発表者 | |
所 属 | |
概 要 |
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講演4 | カラートレンドブックのCMF分析 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇秦野哲洋 |
所 属 | 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社 営業本部 営業企画部 デザインセンター |
概 要 | 色彩や意匠のトレンドは社会や経済の動向、消費者の意識の変化、技術の進化に影響されて移り変わっていく。そのため、商品のカラーデザインを行うためには数年先の消費者の色の好みや変化をとらえた予測が必要になる。本発表では、カラー予測の情報源であるトレンドブックのCMF(Color/Material/Finish)分析と、商品デザイン調査によるCMFトレンドについて報告する。
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講演5 | 木工塗装作業のノンサンディング仕上げに寄与する塗料設計 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇坪田 実、遠藤 昌之、土井 洋平、武井 昇 |
所 属 | 元職業能力開発総合大学校 |
概 要 | 木地面の道管部に塗料が流れ込むと、道管周辺部の塗膜には丸みが出現する。この現象を目盛り流動と呼び、塗膜の丸みを除去するために研磨作業が必要となる。中塗り塗料の流動性を調節し、木理に対応したシャ−プなエッジ面を形成できれば、ノンサンディング化に寄与できると考えた。目盛り流動を抑制するための基本設計と塗料組成について検討した結果、ノンサンディング化に寄与できたのでその内容を報告する。
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講演6 | 塗装膜の硬化温度と付着力との相関性の評価 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇藤原 淳史、増田 暁雄 |
所 属 | 三菱電機株式会社 生産技術センター |
概 要 | 塗膜の付着力は塗装品の実用性能を左右する重要な因子であり、その大小を把握するためには、塗膜における内部応力の特性を把握することが重要である。本研究では、SAICAS法を用いて塗膜と素地との付着力の硬化温度に対する依存性を導出した。さらに、このときの内部応力を導出することで、付着力と内部応力との相関を明らかにした。 |
講演7 | 塗装プロセス現象解明に関する研究 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇福野 純一1 、稲村 隆夫2、城田 農2、岡部 孝裕2、大黒 正敏3、青木 秀之4、松下 洋介4、齋藤 泰洋5 |
所 属 | 1:ホンダエンジニアリング株式会社 2:弘前大学 3:八戸工業大学 4:東北大学 5:九州工業大学 |
概 要 | 自動車用塗装機器の性能向上および開発期間短縮のため、塗装プロセスにおける様々な現象の解明を産学連携研究で推進している。塗装中の塗料の挙動を観察する手法や定量計測手法、数値計算手法といった塗装現象を可視化する様々な技術を確立した。またこれらの技術で明らかになった現象をモデル化し、塗装機器開発に適用している。本報告ではこれら可視化技術やその適用例を紹介する。
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講演8 | 曳糸性制御によるローラ塗装時の曳糸性制御 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇小池 謙太、石田 聡 |
所 属 | 日本ペイントホールディングス株式会社 |
概 要 | ローラ塗装時の塗装時の塗料飛散量低減技術について,昨年度からの進展を報告する。塗装速度が速いと塗料の飛散量が多くなることが分かった。またその原因は制御パラメータの一つである塗料の糸性が高くなるためであることを明らかにした。 塗料の糸性を低くするためには、高せん断速度(100 s-1)の粘度を高くし、高周波数 (128 s-1)の損失正接(tanδ)を低くすれば良いことがわかった。
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講演9 | エレクトロスプレー法を利用した塗装とその特徴 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇川越大地、佐藤和昭 |
所 属 | アネスト岩田株式会社 先端技術研究所 EAC技術センター |
概 要 | エレクトロスプレー法とは空気を使わずに静電気力のみで液体を微粒化する手法であり、従来のエアスプレー塗装やエアレス塗装には無い特徴を持っている。 今回はそれら特徴について紹介する。
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講演10 | 三次元形状認識による粉体自動塗装システムの開発 |
研 究 者 ○印発表者 | 〇西連時 渉 |
所 属 | 旭サナック株式会社 塗装機械事業部 技術開発部 |
概 要 | レシプロケータによる塗装では、センサによってワークを認識し、それに従って前後進、上下動、スプレイの入り切りを制御している。これまでは「どの高さ範囲、どの実行範囲にワークが存在するか」は認識できても、ワークの凹凸の状況までは把握できず、また凹凸に沿って塗装できるような高速の前後進機構は存在しなかった。今回、三次元形状認識と新たな前後進機構を用いることにより、凹凸に沿った塗装を実現することができた。
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