10:00 | 開会の挨拶とガイダンス 日本塗装技術協会 セミナー委員会 |
10:10〜11:00 | 「SPring-8放射光を用いたX線イメージングによるメタリック塗膜形成における光輝材の挙動解析」 |
No.1 | ダイハツ工業株式会社 車両生技部 塗装生技室 主任 中山 泰 |
概要: X線イメージングによる自動車メタリック塗装の光輝材挙動解析を行った。過去の解析結果から、塗装後の溶剤揮発に伴い光輝材が配向することが判っている。今回新たに、塗装直後の初期段階での光輝材の流動現象やクリア塗装後の配向変化等が確認でき、体積収縮及び粘度変化の影響が示唆された。 |
休憩(10分) |
11:10〜12:10 | 「車両塗装向けBELL GUNの開発動向と導入事例」 |
No.2 | 本田技研工業株式会社 車体生産技術部 本間 将司 |
概要: 車両塗装向けのBELL GUNは、汎用品が広く利用されているものの、現場に則した改良を施す際の対応は難しかった。そこで、弊社では20年以上に渡り、塗装用のBELL GUNを自社開発し、生産現場の体質向上に取り組んできた。本講演では、これまでの開発動向と導入事例を紹介する。 |
昼食休憩(60分間) |
13:10〜14:10 | 「超高塗着エアレス塗装システム開発」 |
No.3 | トヨタ自動車株式会社 車両生技開発部 塗装・成形室 谷 真二 |
概要: 従来塗装機のシェービングエアを廃止し、塗料を静電気の力を最大限に利用して微粒化、飛行、塗着させ、塗着効率を圧倒的に向上させた。その結果コスト低減だけでなく、大型の塗装ブースもコンパクトにでき、ダウンフローも低減、更に塗料ミスト回収も簡易フィルターにすることでCO2や水資源に対する環境負荷を圧倒的に削減できる。将来の塗装工場の景色を大きく変えることのできる、この「加工点」変更開発におけるプロセスとその結果を紹介する。 |
休憩(10分) |
14:20〜15:20 | 「今日の塗装技術から明日の塗装技術へ」 |
No.4 | サメス・クレムリン株式会社 オートモティヴ・マーケティング部 マネージャー セバスチャン・セルス |
概要: 現在、静電回転ベル塗装は自動車のボディ塗装に最も使用されている技術です。高電圧と回転速度数の増加により、品質と塗着効率が大幅に向上し、30年前に9台の塗装機でおこなっていた作業を現在では4台の塗装ロボットで対応することができるようになりました。弊社の製品開発は、各OEMの主な懸念に呼応するべく塗着効率の他、フレキシビリティやコネクティビティの向上に目を向けています。トレンドのペイントジェット技術に進む前に、既存の技術に未だ改善の余地はないか見てみたいと思います。 |