プログラム

<講演会報告>

2023年度 第3回講演会を終えて

 2023年度第3回講演会を「自動車産業におけるカーボンニュートラル実現に向けた取り組み」と題し、2月9日に日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービルAホールにて実施いたしました。約5年ぶりの会場での開催となりましたが、82名のご参加を頂き、講演会後の交流会も含めて大変盛況な講演会を開催することができました。講師の方々には、ご多忙の中、講演依頼にご快諾ご協力頂きましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。

 今回は、カーボンニュートラル実現に向けて自動車製造の最重要課題である塗装工程におけるVOC排出量低減、CO2排出量低減の取り組みについて5名の方にご講演頂きました。
 最初の講演は、経済産業省の窪木様より日本の塗装業界におけるVOC排出抑制の取り組みについてご講演頂き、第2講では、トヨタ自動車(株)の光ア様よりご講演頂き、国内各自動車メーカーにより発足したCN研究会の活動内容についてCO2排出量低減の取り組み内容をテーマごとにわかりやすくご説明頂きました。午後からは、第3講(株)本田技術研究所の近藤様より自動車塗装工場のCN化における課題と対策についてご講演頂き、第4講は、日本ペイント・オートモーティブコーティングス(株)岩越様からは塗料メーカーの立場からカーボンニュートラル実現に向けた技術動向について、第5講は、ABB(株)寺田様より塗装機器メーカーとして塗装機の塗着効率向上への改善例をご紹介頂きました。
 各講演の後、聴講者の皆様からは、数多くのご質問があり、どの講演も参加頂いた皆様の日頃の業務にお役立て頂ける内容になったと思います。
 聴講者の皆様のアンケートでは、異なる業種の方が同じ目標に向けて、それぞれのアプローチで検討されている内容を一度に聴講することができ、とても刺激を受けた、今後の業務に活かせると感じた、今後もこのような講演会にぜひ参加したいという声を寄せて頂き安堵しております。
 今後も皆様の業務活動に貢献できるテーマをご提供できるように考えております。
次回講演会は、2024年度第1回講演会を6月21日に予定しております。皆様の関心の高いテーマを企画しておりますので是非参加をご検討頂けますと幸いです。
日本塗装技術協会セミナー委員会一同、皆様の参加をお待ちしております。

2023年度第3回講演会
実行委員長 二宮 良成

主催一般社団法人日本塗装技術協会  
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本塗装機械工業会高分子学会日本工業塗装協同組合連合会
日本自動車車体工業会日本防錆技術協会材料技術研究協会
日本レオロジー学会日本印刷学会日本建築仕上学会
日本塗料検査協会日本油化学会腐食防食学会
自動車技術会静電気学会日本粉体工業技術協会
国際工業塗装高度化推進会議エポキシ樹脂技術協会

 
期日2024年 2月 9日(金) 09:50〜16:25
会場日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービル1Fホール

参加費日本塗装技術協会及び協賛学協会会員16,500円
非会員22,000円
学生参加者3,300円

プログラム
講師の方の敬称は略させていただきます。

09:50 開会の挨拶とガイダンス  日本塗装技術協会 第3回講演会実行委員長
10:00〜11:00
(Q&A含む)
「我が国企業のVOC排出抑制の取組とカーボンニュートラルへの対応」
No.1 経済産業省 関東経済産業局 環境・資源循環経済課
課長補佐 窪木 健二
概要:
我が国自動車業界を初めとする塗装業界におけるVOC排出抑制の取組について調査を行った。今回、これまでの当局におけるVOC排出抑制セミナーの実施の状況と参加企業のうちアンケートに回答した企業の取組について報告する。

休憩(10分間)
11:10〜12:10
(Q&A含む) 
「自動車塗装CN研究会での取組み活動の紹介」
No.2 自動車塗装CN研究会
トヨタ自動車株式会社
高岡工場塗装成形製造技術部CN推進室
光ア 守
概要:
世界的にカーボンニュートラル(CN)達成が注目をされている中、自動車塗装工場においてもCO2低減は不可欠な課題であり、一社単独では極めて難しい技術課題であります。そんな状況下で国内各自動車メーカーが一体となった活動ができるように協会の中に研究会を発足させたので、その研究会での活動について紹介する。

昼食休憩(50分間)
13:00〜14:00
(Q&A含む)
「塗装工場における環境対応への材料技術の課題と考え方」
No.3 株式会社 本田技術研究所
材料研究センター リジェネラティブ研究室
サステナブル材料ブロック
チーフエンジニア 近藤 益雄
概要:
地球環境におけるCO2排出量の削減は最重要課題である。自動車塗装工場のCN化を早期に実現する為には塗料や塗装プロセスの変更などの対策が必要である。これら推進においてはLC-CO2(Scope1/2/3)の関連性を理解しつつ最適なCO2削減技術の開発が必要であり、その課題と対応の考え方について報告する。

休憩(10分間)
14:10〜15:10
(Q&A含む)
「環境配慮型塗料開発への取り組み」
No.4 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
R&DI本部
副本部長 岩越 あや子
概要:
環境負荷低減の重要性が増す中、自動車塗装業界でもカーボンニュートラルを目指す動きがますます加速している。特に、水性塗装系の省工程システム進化に向けた取り組みが活性化されるとともに、スプレー塗装代替技術開拓に向けた取り組みも進んでいる。本講座では、これらの技術動向について紹介する。

休憩(10分間)
15:20〜16:20
(Q&A含む)
「塗装工場のカーボンニュートラル化に貢献できる,ベル型静電塗装機を用いた塗着効率の向上策」
No.5 ABB株式会社
ロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業本部
塗装機器生産プラットフォーム事業部 研究開発グループ
シニアエンジニア 寺田 勝
概要:
塗装工場のカーボンニュートラル化に向けて、塗布装置として貢献できる事の一つは塗着効率の向上であり、ここ数年間で様々な取り組みが行われはじめている。本講演では、従来のベル型静電塗装機を用いることにより、既存の生産性は維持しつつ、最小限の投資で実現できる塗着効率の向上策について、当社の取り組み例に紹介する。

16:20〜16:25 閉会の挨拶と今後のご連絡


Copyright(C); 2006, Japan Coating Technology Association. All Rights Reserved.