プログラム

平成21年度 第1回日本塗装技術協会講演会を終えて

 日本塗装技術協会が主催する平成21年度第1回講演会を【6月19日】日本ペイント株式会社 東京事業所 センタービルAホールにて開催いたしました。
 テーマは〔分析技術を駆使した塗装の解明〕とし(見えないものを診る)をサブテーマに講演会を企画設定いたしました。
 テーマに分析技術と題した為、日本塗装技術協会の講演会としては初めて受講された方々も多数おられたことを実感しました。
 現在の市況動向を考えると講演会参加者数が少ないことを企画当初から懸念していましたが40名を超える参加受講を頂き有難うございました。

講演会会場は熱気あふれるムードで講演が進み、途中設定温度を2度下げても効果を感じないくらいの雰囲気でした。
 今、世界同時不況の中求められるものは市場ニーズに応える技術革新であり、技術革新を支えるツールとして分析は欠かせないものです。
従来分析とは技術開発の裏方との見方をしがちな傾向にあったようにも思います。技術開発の縁の下の力である事は間違いないのですが、進化した分析技術(分析機器・解析能力)に加え分析を担う方々が現場に一歩踏み込んだ取組を実践し、技術革新に大きく貢献しているのも事実であります。
 本公演では、お忙しい中各専門分野の先生方に御講演をお願いしました。
講演の骨子は、【分析とは】から始まり【可視化を具現化した分析の技術】により、試行錯誤していた問題解決を判りやすく解説・ご紹介していただき、受講して頂いた皆様の今後のご参考になった事と思います。
更には、講演を終えた講師を囲み会場のいたるところで名刺交換をされている受講参加者もあり、又、特別講演としての〔水を知る〕に対しても御好評頂きました事喜ばしく思いました。
 当セミナーでは、情勢及び動向に沿ったテーマ−を厳選し講演会を継続していきます。セミナーの講演会に今後共期待して頂きたく皆様のご支援の程宜しくお願いします。
 次回の講演は【機能性塗料・塗装の持つ可能性】と題して講演会の準備を進めています。機能性塗料の話しに耳を傾けて頂き、新たな塗装の可能性を感じ取って、皆様方の商品創造に役立てていただければと考えます。是非ご来場くださるようお願いします。

                                  21年度第1回講演会 実行委員長 中間 信也

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
( 順不同 )

 
期日平成21年6月19日(金)
会場日本ペイント株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加者 42名
参加費(消費税込)当協会会員・協賛学協会会員15,750円
学生3,150円
非会員21,000円

プログラム

9:50〜10:00 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:00〜10:50 基調講演 「分析技術の進歩」
株式会社 島津製作所
分析計測事業部 応用技術部
部長 日根 隆
アウトライン :
分析機器技術を俯瞰的に紹介すると共に、ノーベル賞受賞のエピソードを交えながら技術開発の一端を説明する。
分析技術の進歩を紹介しながら、分析技術とは何かを解説する。

10:50〜11:40 特別講演 「水を知る」
栗田工業株式会社
プラント事業本部 技術部 技術推進課
担当部長 森部 隆行
アウトライン :
水とは何か?産業ニーズに対する処理方法と溶存物質量との対比から、得られる水質や発現する特性について、事例を交え解説する。

昼食休憩(60分間)
12:40〜13:30  「表面分析から見た問題解決方法」
日本パーカライジング株式会社
次世代技術研究所 解析科学研究室
主任研究員 田口 秀之
アウトライン :
表面分析を中心に、工場や市場で発生する不具合など、問題解決のための考え方について最新装置の説明を交え紹介する。
今後、問題解決の参考にしていきましょう。

13:30〜14:20 「SAICAS法による解析」
ダイプラ・ウィンテス株式会社
サイカス事業部
部長 西山 逸雄
アウトライン :
各種コーティング材の表面から内部あるいは界面の色々な問題・現象解析について
SAICASによる解析方法と解析事例を紹介する。

休憩(20分間)
14:40〜15:30 「TOF−SIMSによる表面解析 」
株式会社 日東分析センター
営業技術部 
部長 鈴木 和男
アウトライン :
塗装最表面の不具合に対しTOF−SIMSを駆使した本方法を中心に、原因究明及び対策事例を織り込み高い解析力を紹介する。

15:30〜16:20 「高分子分析技術の新展開」
株式会社 日産アーク
材料解析センター
主管研究員 加藤 淳
アウトライン :
高分子の分析・解析に関して、元素、官能基、高次構造並びに、物性の観点からビジュアル化する手法を紹介する。さらに、nm〜μm領域の3次元形態可視化技術について言及する。


平成21年度セミナー委員会委員名簿

委員長小石 眞純 東京理科大学名誉教授 
副委員長光宗 真司 BASFコーティングスジャパン(株)
副委員長佐藤 和之 ホンダエンジニアリング
実行委員相澤 昭彦 日産自動車(株)
実行委員有田 匡輝 いすゞ自動車(株)
実行委員菊田 眞人 関西ペイント(株)
実行委員澤入 泰 新日本製鐵(株)
実行委員高梨 裕幸 日本パーカライジング(株)
実行委員長田 功一 日本ペイント(株)
実行委員中間 信也 関東自動車工業(株)
実行委員町田 竹雄 (株)大気社
実行委員吉田 勝旭サナック(株)
実行委員吉原 薫アネスト岩田(株)
諮問委員梅田 尚志 トヨタ自動車(株)
諮問委員小笠原 敏文マツダ(株)
諮問委員佐藤 光史 工学院大学
名誉委員西條 博之  
名誉委員田村 吉宣 いすゞ自動車(株)


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