プログラム

平成21年度第2回日本塗装技術協会セミナーを終えて

 平成21年度第2回セミナーは、日本ペイント株式会社東京事業所センタービルAホールにて10月16日に開催いたしました。お蔭様で、この未曾有の経済危機の中、多数の方々に参加頂き、盛況のうちに終了する事ができました。
 今回の講演会は、今回の講演は『機能性塗料・塗装の持つ可能性』と題して、塗装・塗料の将来の進化の方向性・可能性を、業種の垣根を越えて創出できるヒントを、皆様方が、感じ取れる事のお役に立てばと企画しました。また、6月にパリにて開催された自動車塗装技術国際会議『SURCAR2009』を速報でお伝えしました。
 土木、建築、造船、自動車と、多業界から、また、塗料材料、樹脂材料、塗工法までと多岐にわたり、多様なテーマを盛り沢山で各講師より講演を頂きました。

各講師の方々にはお忙しい中大変ありがとうございました。同じ塗装・塗料といっても、膜厚にして10μm〜500μmの世界から、求める性能・機能の違いにより、まったく別物と思えるような物を取り扱っている事、また、異業種の文化の違いに触れる事ができました。ある講演では、ローテクと言いながら刷毛塗りの話が出ましたが、高粘度塗料特性、円形塗装対象物特性から見たときにその方法に至る理由が理解できるということに、ある意味で塗装の基本をあらためて気付かされたのは、大変面白いトピックスでした。今後も塗料・塗装に求められる機能の多様化および、可能性を感じて頂いた事と思います。
『SURCAR』の特別講演では、特別賞を受賞された講師による国際会議の様子、受賞テーマの内容が、国際発表とはこの様にするという、まさにレクチャーされている様な巧みな話術で、受講生皆が興味を持って聞き入りました。セミナー委員会よりも、多少技術動向について報告をさせて頂きました。今後、業界の垣根を越えて、環境問題やコスト競争力等の課題に、日本の塗装技術の進化の必要性をお話させて頂きました。
 最後に、今回の講演『機能性塗料・塗装の持つ可能性』に参加し、塗装・塗料の可能性を感じたことが、皆様方の新たな商品創造に役立てて頂ければと考えます。今後も皆様方の期待に応える、いや、期待を超えるテーマ企画を提供したいと考えておりますので、是非、次回の日本塗装技術協会セミナーにも参加頂けるよう宜しくお願い申し上げます。

平成21年10月16日 第2回セミナー実行委員長 佐藤和之

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
日本塗料検査協会( 順不同 )

 
期日平成21年10月16日(金)
会場日本ペイント株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加者 64名
参加費(消費税込)当協会会員・協賛学協会会員15,750円
学生3,150円
非会員21,000円

プログラム

9:50〜10:00 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:00〜10:50 「土木分野での機能性塗料の動向」
独立行政法人 土木研究所
総括主任研究員 守屋 進
アウトライン :
橋梁など土木鋼構造物に適用されている防食塗料、防汚塗料、耐候性塗料とコンクリート構造物の塩害対策やアルカリ骨材用に適用されている柔軟形塗料など、土木分野における各種機能性塗料についてその動向を紹介する。

10:50〜11:40 「新たなるライフサイクルコスト低減長期耐久塗装システムの開発」
株式会社 四国総合研究所
化学技術部 主席研究員 西森 修次
アウトライン :
防錆塗装分野において、無機ジンクやフッ素塗料を使用せず、応力緩和性に優れ、環境遮断性に優れた厚膜塗装で長期耐久性を実現させたライフサイクルコスト低減にさらに効果が期待できる新たな塗装システムを紹介する。

昼食休憩(60分間)
12:40〜13:30  「超高耐候性を発現する無機-有機複合樹脂の開発」
DIC株式会社
樹脂第一技術本部 研究主任 松沢 博
アウトライン :
環境調和の観点から、フッ素樹脂に替わり且つ水性タイプの超高耐候性塗料用樹脂の開発に至った。無機成分であるポリシロキサンと有機成分であるアクリル樹脂とをナノオーダーで複合化した構造から成る新規機能性樹脂の開発研究について紹介する。

13:30〜14:20 「新規低燃費船底防汚塗料"LF-Sea"の低摩擦効果と実船での検証」
日本ペイントマリン株式会社
技術本部 本部長 山盛 直樹
アウトライン :
船舶の航行燃費低減とこれによる炭酸ガス削減に寄与する、低燃費船底防汚塗料"LF-Sea"を開発した。本防汚塗料の実験室データや実船での燃費削減効果に関し紹介する。

休憩(20分間)
14:40〜15:30 「耐擦り傷塗装(スクラッチシールド)の開発」
日産自動車株式会社
車体技術開発部 主管 山本 祥三
アウトライン :
自動車の塗装は、鮮やかな意匠の創出や長期に渡る車体の防護に加え、新機能の付加による差別化要素として、極めて重要な位置を占めている。自動車用機能性塗装の一例として、スクラッチシールドの開発を紹介する。

15:30〜16:20 特別講演「SURCAR2009 速報」
いすゞ自動車株式会社
車両技術部 塗装技術グループ
シニアスペシャリスト 田村 吉宣
アウトライン :
6月11日12日の2日間、16カ国185人が参加してパリで開催された自動車塗装技術国際会議(SURCAR)の概要とトピックスを速報する。今回はトヨタの鈴木氏が名誉議長を努め、トヨタ石井氏がグランプリ賞を、当講師が特別賞を受賞した。


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