プログラム

<講演会報告>

平成24年度 第2回セミナーを終えて
 

 平成24年度第2回セミナーは先日11月16日 『進化する部品塗装』をテーマに開催され、多くの方の参加を頂きました。
 当日は衆議院の解散当日であり、新聞、テレビでは連日解散の話で持ちきりでありました。現在、国内経済面では円高などにより海外進出せざるを得ないような業種も多数あると聞いており、日本国内の空洞化が進行中です。


講演風景
どうやって生き残るか、その先はどうなるのかが問われているように思えます。社会情勢、経済動向と目が離せないような状況下でありますが我々日本人は目標があればやり遂げることのできる国民であり、今までも何度も苦難を克服してきていることから今の困難な状況もきっと克服するものと信じています。
 さて、今回のセミナーのテーマは部品塗装をテーマとしておりますが背景には東日本大震災を乗り越え、頑張っている部品業界に焦点を当てデファクトスタンダードとなりえるテーマにて講演を企画、構成しました。これからの部品塗装を考える上で少しでも一石を投じることができればとの思いであり、講演テーマ、講演内容も元気の出るものであったと感じています。講演は日本塗装技術協会セミナー委員会として『部品塗装50年』という講演も行わせて頂きました。また、タクボエンジニアリング殿による動画満載の部品塗装の世界、今後新たな塗装方式となりえるインクジェットの動向、アイゼンマン殿からは海外からの講師が講演され、海外企業の考え方、滅多に目にすることもできない設備の動画、テクノス殿からは走り去る自動車のメタリック斑、塗装不良を測定する最新技術、ミヤッテクコーティングラボ殿からはモーター等への粉体塗装が超コンパクト設備で、更にはいすゞ自動車殿から樹脂部品への新静電塗装など、これからの未来をこじ開けようとする動きを感じ取れる講演だったと思います。また、講師は多くの方が企業の経営者や最前で活躍される方ばかりで、そのパワーにより、会場の皆さんも元気を分けて頂いたのではと感じるしだいです。講演テーマの内容も素晴らしいものでしたが更に、元気をもらえる講演であったと感じております。所々では笑いも、叱咤激励に似たやり取りもあり、企画したとおりの講演会であったと感じております。
 また、講演会終了後の名刺交換会も多くの方の参加を頂き、短い時間ですが講師の方を交えて大変盛り上がった時間を共有できたと感じています。今回講演の企画、運営に当たり多くの方からご支援、ご助力を頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。
平成24年度第2回講演会 実行委員長 町田 竹雄


名刺交換会

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗装工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
日本塗料検査協会応用物理学会高分子学会
自動車技術会材料技術研究協会静電気学会
土木学会日本印刷学会粉体工学会
日本金属学会日本建築学会日本建築仕上学会
日本鉄鋼協会日本粉体工業技術協会日本レオロジー学会
腐食防食協会日本油化学会( 順不同 )

 
期日平成24年 11月 16日(金)
会場日本ペイント株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加費(消費税込)主催、協賛学協会会員15,750円
非会員21,000円
学生参加者3,150円

プログラム

09:50〜10:00 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:00〜10:40 部品塗装 50年史
日本塗装技術協会セミナー委員会
株式会社 大気社 町田 竹雄
アウトライン :
はけ塗り、スプレー塗装、静電塗装、ベル塗装、ロボット塗装…と進化しながらも多様化する部品塗装の変遷史の調査結果を通じて、部品塗装の過去・現在・未来を俯瞰する。

10:40〜11:50 デジタル塗装の最新技術
 インクジェット塗装の新世界
タクボエンジニアリング株式会社
代表取締役社長 佐々木 栄治
アウトライン :
ホーム印刷を可能としたインクジェット技術。このハイテクを塗装に活用したらどうなるのか。回転塗装、塗装シミュレーター、IH塗装乾燥…と最先端塗装技術を切り拓いて来た第一人者がその答えを語る。

昼食休憩(60分間)
12:50〜13:50  欧州自動車部品塗装技術動向
アイゼンマン日本
代表 吉田 正克
アウトライン :
ダイムラー、アウディ、ワーゲン、BMW、オペル、…そうそうたる欧州車のバンパー塗装を一手に引き受ける高速・大規模部品塗装ライン。こうした設備のグローバルトップメーカーであるアイゼンマンがその現状を語る。

13:50〜14:40 (特別講演)最新表面検査システム活用事例
株式会社 テクノス
代表取締役社長 山田 吉郎
アウトライン :
熟練検査員がやっと識別出来るメタリック塗装ムラを、くっきりはっきり映し出す世界14か国で特許化された新システム。時速600kmで走り抜けるリニア新幹線についた0.3mmの塗装キズを捉える。近づけば90nmの微細欠陥の検知もできる驚異のニューロの視覚センサーの活用事例を紹介する。

休憩(15分間)
14:55〜15:45 超コンパクト粉体塗装ライン
株式会社 ミヤテック
代表取締役社長 宮越 精道
アウトライン :
高速でモーターの回転子を粉体塗装して行く設備。それが、リビングルームに納まっている。
超コンパクトな粉体塗装システムの全貌を紹介する。

15:45〜16:45 樹脂部品新静電エアスプレー塗装の開発と導入
いすゞ自動車株式会社
車両技術部 塗装技術グループ
セミナー委員会名誉委員 田村 吉宣
アウトライン :
トラックキャブに多用されている外装樹脂塗装部品の静電塗装化技術を開発し、実ラインで採用した事例を紹介する。
「2012年ベルリン自動車塗装技術国際会議」 発表内容。

17:00〜18:00 交流会(名刺交換会)  於:2階 食堂


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