プログラム

<講演会報告>

平成24年度第3回講演会を終えて
 

 平成24年度第3回講演会は、2月8日に日本ペイント株式会社殿東京事業所センタービルAホールにて開催されました。御陰様で150名近くの参加を頂き、盛況のうちに終了する事ができました。
 本講演は『自動車塗装の最新技術動向とStrategy』と題し、塗装技術を牽引してきたと言ってもいい自動車塗装にスポットを当てました。


講演風景
このテーマの講演会はニーズが高く定期的に行っていますが、毎回行っているテーマだけに、今回も旬な内容は何か、どの様なプログラムにするか十分に吟味し企画しました。最新トレンドを把握するため、自動車塗装国際会議での発表内容調査をセミナー委員会で行いました。その結果の一つとして、製品素材の"軽量化"が注目されていることが分かり、製品素材が変われば勿論塗装も変わる、ということで塗装と直接は関係が無いものの、今後必ず影響があるであろう「製品素材」についての講演を加えることとなりました。第1講はその調査の報告として最新トレンド全体概要(セミナー委員会)、第2講より分野毎の詳細の講演、製品に近いカラーデザイン(BASFジャパン鰹シ原講師)から始まり、製品素材(トヨタ自動車渇i井講師)、塗料(日本ペイント滑田講師)、設備(いすゞ自動車蒲L田講師)、最後に戦略(トヨタ自動車株~谷講師)という流れの構成となりました。
 夫々の講演は、時間に限りが無ければもっと聞きたいという内容が濃いものでした。聴講者の皆様も非常に高い関心をもたれ、講演後各講師の方々に直接訊ねる姿を見ることが出来ました。
 講師の方々には、講演依頼を快く引き受けて頂き大変有難く思います。この場を借りて改めて御礼申し上げます。
 来年度、塗装技術協会は創立50周年を迎えます。今後も皆様の期待にお応え出来るニーズに適応した企画を提供させて頂きたいと考えていますので、是非とも御参加ください。
第3回セミナー実行委員長 亀岡俊文


名刺交換会風景

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗装工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
日本塗料検査協会応用物理学会高分子学会
自動車技術会材料技術研究協会静電気学会
土木学会日本印刷学会粉体工学会
日本金属学会日本建築学会日本建築仕上学会
日本鉄鋼協会日本粉体工業技術協会日本レオロジー学会
腐食防食協会日本油化学会( 順不同 )

 
期日平成25年 2月 8日(金)
会場日本ペイント株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加申込者 149名
参加費(消費税込)主催、協賛学協会会員15,750円
非会員21,000円
学生参加者3,150円

プログラム

10:20〜10:30 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:30〜10:55 国際会議2010〜2012から見る最新トレンド
日本塗装技術協会セミナー委員会
いすゞ自動車(株) 車両技術部 塗装技術グループ 亀岡 俊文
アウトライン :
欧州では最新技術の自由な議論・情報交換が盛んに行われており、これらを代表するBerlin自動車塗装国際会議(2010・2012) とSURCAR 2011 にて発表されたテーマやキーワードを日本塗装技術協会セミナー委員会が分析した。その結果から、最新トレンドを探る。

休憩(5分)
11:00〜12:00 自動車カラーデザインの動向
BASFジャパン(株) コーティングス事業部 研究開発部 カラーデザインセンター
チーフデザイナー アジアパシフィック 松原 千春
アウトライン :
商品特性、市場、ニーズなど、自動車を取り巻くあらゆる要素が変わりつつある時代において、自動車のカラーデザインに求められる役割を再考しながら、カラートレンドとブランド表現について解説する。

昼食休憩(60分間)
13:00〜13:50  自動車用プラスチックの将来像
トヨタ自動車(株) 車両材料技術部 有機材料室 
室長 永井 隆之
アウトライン :
東日本大震災、円高が続くなか、自動車を取り巻く環境は大きく変化してきている。BRICsの台頭、市場の変化への対応を行う一方で、環境への配慮や経済性、商品性の追及には終わりがない。そんな中での自動車用プラスチックの将来について、現状の課題を紹介しながら、着眼点を提案する。

休憩(5分)
13:55〜14:45 自動車塗料の最新動向
日本ペイント(株) 自動車塗料本部技術部 中上塗料開発部 
部長 喜田 益夫
アウトライン :
近年、大気汚染、地球温暖化等の環境変化の影響に対し、地球環境保護強化の動きが活発化している。今回、自動車中上塗り塗料・塗装におけるVOC、CO2排出削減に向けた環境対応技術を中心に、その現状及び技術動向について紹介する。

休憩(15分間)
15:00〜15:50 設備最新動向と具体化例
いすゞ自動車(株) 車両技術部 塗装技術グループ 
シニアスタッフ 有田 匡輝
アウトライン :
欧州の最新設備調査・ベンチマーク結果を基に設備最新動向を解説する。また、回転下塗+3wet上塗を採用し、2012年8月より稼働を開始したタイのGateway新塗装工場についても触れる。

休憩(5分)
15:55〜16:45 トヨタの新興国塗装戦略-東南アジア・南米・他
トヨタ自動車(株) 有機材料技術部 塗装設計室
室長 梅谷 有亮
アウトライン :
2000年代に生産台数が5倍に拡大した南米・アジアにトヨタは27拠点を持ち、トヨタグローバルビジョンを展開し、共通化と差別化を融合させたペイント戦略の基に、魅力と信頼を届け、地球環境に貢献する活動を進めている。この具体例として、3ウェットプロセス・新型前処理・新機能塗膜・新色などを紹介する。

17:00〜18:00 交流会(名刺交換会)  於:2階 食堂
講師、講演会参加者、セミナー委員


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