プログラム

<講演会報告>

平成27年度第2回講演会を終えて

 平成27年度第2回講演会は去る10月23日に日本ペイントホールディングス株式会社東京事業所センタービルAホールにおいて多くの方々にご参加頂き、開催しました。今回は「機能性塗料・塗装の新展開」というテーマで実施されました。
 今回は機能性塗料・塗装に関して全般的な講演1講と各分野から最新のトピックス4講をご講演いただきました。
 最初に株式会社富士キメラ総研の石川博満講師から機能性塗料全般の最新情報と動向について調査結果を御報告いただきました。熱的機能、光的機能、電気的機能、物理・化学的機能などの特徴を持った機能性塗料は、成熟する国内塗料市場において、年々存在感が高まっていくという内容でした。
 続いて日本特殊塗料株式会社の鈴木裕史講師から太陽光中の赤外線と紫外線を選択的に吸収し可視光線を選択的に透過することで室内温度上昇やカーテン、畳、本などの日焼けを抑制する窓ガラス用遮熱塗料を御紹介いただきました。屋根用と窓ガラス用の遮熱塗料の設計の違いを含めてご講演いただきました。
 午後からは、国立研究開発法人土木研究所冨山禎仁講師から土木分野、特に道路橋や河川管理施設等の土木構造物において、鋼・コンクリート部材に適用される塗料・塗装を対象とし、これらの変遷と現状、今後の動向等についてご紹介いただきました。
 また、関西ペイント株式会社の井上剛講師から低汚染機能を発現するメカニズムと塗膜へ及ぼす影響について、水性艶消し塗料への応用事例をもとにご紹介いただきました。
 最後に中国塗料株式会社の横田浩二講師からなじみの薄い船舶塗料の特徴や海洋生物の紹介から本来の海中生物付着抑制機能に加えて、環境規制や燃費性能向上によるGHG削減など、環境問題に対応するための技術が導入されている船底防汚塗料の開発動向をご紹介いただきました。
 今回は久しぶりに機能性材料がテーマだったこともあり材料メーカーなど、会員以外の企業からの参加も多く、質疑応答も活発でした。さらに、講演後の名刺交換会での交流も活発で盛況のうちにセミナーを終了することができました。
 本公演の開催にあたり、講師の皆様にはご多用の中、非常に興味深い内容をご講演いただいたことを厚くお礼申し上げます。
 平成27年度第3回セミナーは「激変する車造り、進化する塗装」と題して平成28年2月19日の開催を予定しております。注目されている自動車関連の最新技術をご紹介いただく予定となっておりますので多くの皆様のご参加をお待ちしております。

平成27年度第2回講演会 実行委員長 垣内忠弘


講演会 会場

主催日本塗装技術協会  
協賛日本化学会色材協会日本塗装工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
日本塗料検査協会高分子学会自動車技術会
材料技術研究協会静電気学会土木学会
日本印刷学会粉体工学会日本金属学会
日本建築学会日本建築仕上学会日本粉体工業技術協会
日本レオロジー学会腐食防食学会日本油化学会

 
期日平成27年10月23日(金)
会場日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加者 60名
参加費(消費税込)主催、協賛学協会会員16,200円
非会員21,600円
学生参加者3,240円

プログラム

10:20〜10:30 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:30〜11:30 「機能性塗料の位置づけと最新市場動向」
株式会社 富士キメラ総研
第二研究開発部門 AD 石川 博満
アウトライン :
熱的機能、光的機能、電気的機能、物理・化学的機能などの特徴を持った機能性塗料は、成熟する国内塗料市場において、年々存在感が高まっている。今回は塗料市場における機能性塗料の位置付と最新市場動向について解説する。

11:30〜12:30 「窓ガラス用遮熱塗料<NTサーモバランスNEO1> の開発」
日本特殊塗料 株式会社
開発本部 第1技術部 部長 鈴木 裕史
アウトライン :
太陽光が窓ガラスから室内に侵入すると、太陽光中の赤外線が室内温度を上昇させる。また、太陽光中の紫外線が、カーテン、畳、本などの日焼けに原因となる。太陽光中の赤外線と紫外線を選択的に吸収し、可視光線を選択的に透過する、窓ガラス用遮熱塗料を紹介する。

昼食休憩(60分間)
13:30〜14:30  「土木分野における機能性塗料の動向」
国立研究開発法人 土木研究所
先端材料資源研究センター 主任研究員 冨山 禎仁
アウトライン :
道路橋や河川管理施設等の土木構造物において、鋼・コンクリート部材に適用される塗料・塗装を対象とし、これらの変遷と現状、今後の動向等について紹介する。

14:30〜15:30 「建築用水性塗料の低汚染化技術と艶消し塗料への応用」
関西ペイント 株式会社
汎用塗料本部 技術開発第1部 係長 井上 剛
アウトライン :
建築物の美観維持の観点から塗膜への低汚染性付与は重要である。低汚染機能を発現するメカニズムとそれが塗膜へ及ぼす影響について、水性艶消し塗料への応用事例をもとに紹介する。

休憩(15分間)
15:45〜16:45 「船底防汚塗料における環境対応への取組み」
中国塗料 株式会社
技術生産本部 防汚技術部 主務 横田 浩二
アウトライン :
近年、船底防汚塗料には本来の海中生物付着抑制機能に加えて環境規制や燃費性能向上によるGHG削減など、環境問題に対応するための技術が導入されている。船底防汚塗料による環境対応や開発動向を紹介する。

17:00〜18:00 交流会(名刺交換会)  於:2階 食堂
講師、講演会参加者、セミナー委員


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