プログラム

<講演会報告>

平成27年度第3回日本塗装技術協会セミナーを終えて

 平成27年度第3回セミナーは、2月19日に『激変する車造り、進化する塗装』と題し、本ペイントホールディングス株式会社殿東京事業所センタービルAホールにて開催されました。環境対応や嗜好の多様化に対応した最先端の車造りと、それに伴う塗装技術の進化について、最新の実例を交えながら、御講演頂きました。お陰様で、160名の参加を頂き、盛況のうちに終了する事ができました。今後の塗装技術の進むべき方向を模索する日本の多数の塗装技術者や海外からの技術者の参加等から関心の高さが伺えました。セミナー委員会も皆様方の関心に応えて、ついに初めて予稿集をフルカラー版としました。
 第1講では山根健オフィス山根講師から、環境対応におけるパワートレインの変化や軽量化などの今後の車造りの方向性の解説があり、BMW@シリーズに見られるCFRPや軽金属材料の適応事例を御紹介頂きました。
 第2講では関西ペイント葛g田講師から、モーターショーを継続的にウォッチングする事により解析できたカラートレンドや新意匠技術について、また水性塗料でのアルミ顔料配向制御技術を用いて高輝度高陰影感を実現したSONICシルバーについて、既存技術との比較で判りやすい解説がありました。
 第3講では布施真空且O浦講師から、3次元表面加飾工法TOM工法の説明があり、その進化版での自動車外装加飾における塗装代替技術の提案がなされました。塗装のライバル出現です。
 第4講では日本パーカライジング蒲髢リ講師から、今後適応拡大が予測される軽金属へ対応する塗装前処理の変遷と、新たなジルコン酸処理についての解説がありました。
 第5講では、ダイハツ工業梶@辨天講師から、骨格に樹脂外板を取り付ける構造で、意匠に自由度をもつ新型コペンについて、これを実現する為の生産工程、設備、品質造り込みについてご紹介いただき、新塗装工場に盛り込まれた様々な取組みについて、現場の技術者の熱い思い込めて講演頂き、講演後は活発な質疑応答がなされました。
 全ての講師の方々の講演が、確かな知識、技術に基づいた判り易い説明、また、現場現実現物での事例での解説であった為、参加者の理解度が大変深まり、それが、講演後の活発な質疑、セミナー終了後の交流会での講師への質問攻めへと繋がり、非常に聴講者への刺激、活性化を誘発した有意義なセミナーと成ったと感じられました。講師の皆様、聴講者の皆様誠にありがとうございました。
 最後に、環境対応やユーザー要求の多様性に応える為に、様々な課題山積の塗装現場ですが、今回の講演『激変する車造り、進化する塗装』に参加頂いたことが、少しでも皆様方の課題解決のお役にたてば幸いです。今後も皆様方の期待に応える、いや、期待を超えるテーマ企画を提供したいと考えておりますので、是非、今後の日本塗装技術協会セミナーに参加頂けるよう宜しくお願い申し上げます。

平成27年2月19日 第3回セミナー実行委員長 佐藤和之


講演会 会場

主催日本塗装技術協会  
協賛日本化学会色材協会日本塗装工業会
日本防錆技術協会表面技術協会日本自動車車体工業会
日本塗装機械工業会日本工業塗装協同組合連合会日本塗料工業会
日本塗料検査協会高分子学会自動車技術会
材料技術研究協会静電気学会土木学会
日本印刷学会粉体工学会日本金属学会
日本建築学会日本建築仕上学会日本粉体工業技術協会
日本レオロジー学会腐食防食学会日本油化学会

 
期日平成28年2月19日(金)
会場日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービルAホール
東京都品川区南品川4−1−15

参加者 160名
参加費(消費税込)主催、協賛学協会会員16,200円
非会員21,600円
学生参加者3,240円

プログラム

10:20〜10:30 開会の挨拶とガイダンス    日本塗装技術協会 セミナー委員会
10:30〜11:30 「次世代自動車の材料転換〜量産自動車構造部へのCFRP採用〜」
山根健オフィス 代表(BMW Japan Corp.前技術顧問)
山根 健
アウトライン :
次世代自動車に求められている重要課題として二酸化炭素排出の大幅な削減による持続可能なモビリティの実現があり、その手段の一つとして広義のパワートレインの電動化が挙げられている。こうした変化に対応して車両の大幅な軽量化と車両構造の変更や材料の転換が必要とされている。BMWでは電気自動車の量産を開始するにあたり、車体構造部にCFRPを採用することし、CFRP車体量産にかかわるシステムや製造技術の開発を行った。

11:35〜12:35 「モーターショー調査及び塗装技術動向からみる自動車加飾トレンド」
関西ペイント 株式会社
R&D本部 CD研究所第2部 部長  吉田 耕
アウトライン :
各国のモーターショーにおける独自の意匠表現は自動車における塗色開発のトレンドを先取りしたものが多く見受けられる。今回その経年動向から新規意匠の方向性を調査した結果および昨今の塗装技術における意匠開発について報告する。

昼食休憩(50分間)
13:25〜14:25  「自動車外装への新しい提案」
布施真空 株式会社
代表取締役 三浦 高行
アウトライン :
真空成形法から誕生した3次元表面加飾工法「TOM工法」は自動車内装品の新しい工法として広く採用されるに至っているが、さらに此の工法を進化させ自動車外装加飾(塗装代替)への応用を目標とした「Neo-TOM工法」について解説する。

14:30〜15:30 「自動車材料の軽量化に伴う塗装前処理技術の変遷」
日本パーカライジング 株式会社
総合研究所第二研究センター 研究員 鈴木聡一郎
アウトライン :
世界的なCO2排出量規制を受け、自動車メーカーは軽量化素材の採用を拡大している。自動車材料の変遷に伴い、塗装前処理がどの様に変わってきたか紹介するとともに昨今の軽量化素材への表面処理について説明する。

休憩(15分間)
15:45〜16:45 「Dress-Formation〈新型コペン塗装について〉」
ダイハツ工業 株式会社
生産支援部第2プロジェクト室 副主任 辨天 克典
アウトライン :
2014年6月に発売致しました新型「コペン」は骨格に樹脂外板を取り付けるという構造で、意匠に自由度をもつ仕様となっております。これを実現する為の生産工程、設備、品質造り込みについてご紹介いたします。

17:00〜18:00 交流会(名刺交換会)  於:2階 食堂
講師、講演会参加者、セミナー委員


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