10:20〜10:30 | 開会の挨拶とガイダンス 日本塗装技術協会 セミナー委員会 |
10:30〜11:30 | 「鋼材の大気腐食機構」 |
| 東京工業大学 物質理工学院 |
| 教授 西方 篤 |
| アウトライン : 鋼材(炭素鋼、表面処理鋼板、塗装鋼板、ステンレス鋼など)の大気腐食機構について解説するとともに、材料の環境劣化のモニタリング方法についても紹介する。 |
11:35〜12:35 | 「自動車用表面処理鋼板の開発動向」 |
| 新日鐵住金株式会社 技術開発本部 君津技術研究部 |
| 部長 松村 賢一郎 |
| アウトライン : 自動車用途として開発、使用されてきた各種表面処理鋼板を紹介するとともに、最近の自動車車体技術の進化、深化とそれに応じた表面処理鋼板の進歩について解説する。 |
昼食休憩(45分間) |
13:20〜14:20 | 「塗膜を支える表面処理の世界」〜リン酸亜鉛からジルコニウム化成へ〜 |
| 日本パーカライジング株式会社 マーケティング部自動車グループ |
| 課長 野本 壮一 |
| アウトライン : リン酸亜鉛皮膜は塗膜下にて、長年鋼材を腐食から守ってきた。近年の自動車軽量化・環境負荷物質規制に伴い、従来のリン酸亜鉛からジルコニウム化成への切り替えが進んでいる。今回はリン酸亜鉛とジルコニウム化成を比較して紹介するとともに、ジルコニウム化成に切替える際の注意点などについて説明する。 |
14:25〜15:05 | 「塗膜による防食技術」 |
| 日本ペイントホールディングス株式会社 R&D本部 次世代技術研究所 |
| 卜部 健吾 |
| アウトライン : 塗膜の3つの役割は保護、美観、機能付与であり、中でも金属を腐食から保護する防食技術は、構造物の長寿命化や省エネなどの観点からも特に重要である。本講演では、主に塗膜による防食技術について、腐食の種類、防食メカニズムとその制御技術、評価技術等について、実例を交えて紹介する。 |
休憩(15分間) |
15:20〜16:00 | 「塗装鋼板における下塗り塗料のクロムフリー防錆顔料の研究」 |
| 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社 |
| 第一塗料事業本部コイルコーティングス部 大阪技術G 坂本 聡明 |
| アウトライン : 外装建材に用いられる塗装鋼板は、下塗り塗料に6価クロム防錆顔料を含む仕様が主流だが、環境負荷や安全性の観点から、代替材料への切り替えが求められている。電気化学的な評価方法を活用し、クロム防錆顔料相当の機能を有した新規クロムフリー防錆顔料を研究、開発した結果に関して紹介する。 |
16:05〜16:45 | 「ジンクリッチペイントの自己修復特性と将来技術動向」 |
| 関西ペイント株式会社 塗料事業部 |
| 技術開発第3部 課長 松田 英樹 |
| アウトライン : ジンクリッチペイントは多量の金属亜鉛末を含有し、「塗布型めっき」としての機能を有するため、長期防食性が要求される大型構造物の塗装仕様において近年採用が一般化されてきた。その防食機構は、「犠牲防食」と一言でくくられることが多い。ここでは、ジンクリッチペイントに関する最近の話題を交えながら、その作用機構と今後の課題について深堀りする。 |
17:00〜18:00 | 交流会(名刺交換会) 於:2階 食堂 |