塗装の役割は被塗物の保護、美装をより永く維持する最適な塗膜を形成することにありますが、塗装の本質を、もっと深く勉強していただくため、塗装分野で活躍中のプロフェッショナルが分かり易く講義します。
主な対象は、新入社員をはじめとする塗装入門者ですが、塗装入門者を教育する立場にある中堅〜ベテラン技術者にとっても、今一度足元を見直し、固め、大きく飛躍するために役立つ講座です。
「塗装の技術はすごい!」「塗装にかかわる仕事に就けて良かった!」、そう実感することが出来る講座です。
昨年度開催の第5回塗装入門講座に引き続き今年度も第6回塗装入門講座を開催いたします。
講演内容も皆様のアンケートを参考にして更に広範囲に企画し、また、塗装業界のさらなる発展を目指すため、講師との交流・名刺交換時間も多く設けました。

入門講座委員会委員長 伊藤 春揮(旭サナック)

プログラム(9月10日(木))  プログラム(9月11日(金))   申込方法へ

主 催  : 日本塗装技術協会
協 賛  : 日本化学会、色材協会、日本塗料工業会、日本塗装工業会、表面技術協会、
        日本塗装機械工業会、日本工業塗装協同組合連合会、日本防錆技術協会、
        日本自動車車体工業会、高分子学会、日本建築学会、日本油化学会、土木学会、
        日本鉄鋼協会、腐食防食協会、自動車技術会、日本金属学会、応用物理学会、
        材料技術研究協会、日本レオロジー学会、日本印刷学会、静電気学会、
        日本粉体工業技術協会、日本塗料検査協会、粉体工学会、日本建築仕上学会 (順不同)

期  日 : 平成27年 9月10日(木) 10:00〜16:30
                   11日(金)  9:15〜17:15
会  場 : 日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービルAホール
        東京都品川区南品川4−1−15
   

プログラム
9月10日(木)

10:00 開会の挨拶     日本塗装技術協会会長 工藤一秋
10:05〜10:50 No.1 地球環境問題対応とグローバル化
著しい塗料・塗装市場について 
旭サナック(株)
伊藤 春揮
アウトライン:
塗料・塗装と地球環境問題(VOC規制・地球温暖化対策)との関わりをもう一度勉強していきたい。さらに、グローバル化の著しい塗料・自動車市場の現状についても説明したい。
10:50〜11:50 No.2 塗料・塗装概論
―塗装の本質を理解するために―
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
群馬支部 ポリテクセンター群馬 
武井 昇
アウトライン:
塗料及び塗装の本質を理解するために必要な基本的知識を概説する。液体の塗料から固体の塗膜まで、塗料は劇的に性質が変化する。この変化に加え、複雑な配合物からなる塗料を用いる塗装には、クレームが付きものである。しかし、常に本質は何か見極める姿勢をもって臨むとき、クレームは魅惑的なヴィーナスに変身する。
昼食休憩(55分間)
12:45〜13:45 No.3 塗装前処理用の表面処理技術動向について 
日本ペイント・サーフケミカルズ(株)
技術本部 技術部 
平澤 秀公
アウトライン:
近年、環境配慮と経済性の観点より、次世代化成処理剤の開発と市場導入が進んでいる。現行のリン酸亜鉛処理剤との相違点を中心に、次世代化成処理剤の特徴や防錆機構を解説し将来の塗装前処理用の表面処理技術の展望を説明する。
13:45〜14:45 No.4 自動車用水性塗料と将来塗装系 
日本ペイント・オートモーティブコーティングス(株) 開発部 
稲垣 聡司
アウトライン:
近年、環境保護の観点で水性塗料設計、導入が加速している。従来の溶剤塗料との相違点を中心に、水性塗料の設計の考え方と水性塗料を中心とした将来塗装の展望を説明する。

休憩 ( 15分間 )
15:00〜16:30 No.5 自動車塗装工程の概要と課題
トヨタ自動車(株) 
塗装生技部 塗装計画室 
柴田 浩行
アウトライン:
わずか数十ミクロンの塗膜で美しい外観意匠や高耐候性機能を発揮する自動車塗装について、その生産工程の概要を説明すると共に、生産技術の視点から見た様々な課題を若手エンジニアの皆さんと一緒に考えたい。

16:45〜18:30 懇  談  会
講演会会場2階食堂にて
講師、講演会参加者による名刺交換程度の懇談会を開催いたします。
(講師の方が都合により参加いただけない場合もありますので、あらかじめご了承ください。) 

プログラム
9月11日(金)
9:15〜10:15 No.6 粉体塗料の特徴と適用法について
関西ペイント(株) 
工業塗料本部
佐川 千明
アウトライン:
粉体塗料は環境対応型塗料の雄と言われて久しいが、その適用に関しては得手不得手をあわせ持つ。 本講では粉体塗料の種類や特徴を基に、適用方法について概説する。
10:15〜11:15 No.7 構造物用の重防食塗装について
(一社)日本橋梁・鋼構造物
塗装技術協会
中野 正
アウトライン:
橋梁、タンク、港湾施設等の大型構造物に適用されている重防食塗装の設計の考え方と使用塗料および塗装の現状と課題について説明する。

休憩 ( 10分間 )
11:25〜12:25 No.8 塗装機器の概要と今後の課題 
旭サナック(株) 塗装機械事業部 
技術開発部
加藤 雅宏
アウトライン:
各種の塗装機器・システムの特長や夫々の現場でどのように使用されているかを動画を用いて紹介するとともに塗装機器の発展の歴史や環境問題がクローズアップされる中での今後の課題について概説する

昼食休憩(50分間)
13:15〜14:15 No.9 塗装・塗膜の欠陥とその対策
関西ペイント(株)
グローバル調達本部
高林 勇
アウトライン:
塗装・塗料に従事する者は、塗装に関する欠陥に出会わないということはまずない。これらの欠陥は、塗装方法や塗料の種類,素材,塗装環境等により様々であり、その原因も複雑であることが多い。この講座では、それぞれの欠陥について、実際のパネルを交えながら、その原因と対策方法について解りやすく説明する。

14:15〜15:15 No.10 塗料塗膜の物性試験法
 (株)エー・アンド・デイ
田中 丈之
アウトライン:
塗装塗料の・塗膜の一般的な物性と粘弾性の実用的な試験技術,および耐候性試験と早期劣化の評価技術について講演する。

休憩 ( 10分間 )
15:25〜16:10 No.11 塗装と環境、安全
−塗料を安全に使用するためには− 
BASFジャパン(株)
コーティングス事業部
光宗 真司
アウトライン:
塗料を安全に使用するには、正しい情報を入手し、多くの知識が必要である。塗料・塗装による環境汚染を防止するために遵守しなければならない法規制を説明する。さらに現在の環境に優しい(VOC,CO2排出量を削減する)塗料・塗装について、実例をあげて紹介する。

16:10〜17:10 No.12 塗料用顔料と色彩設計 
塗料塗装技術研究所
日本塗料工業会アドバイザー
前関西ペイント(株)  奴間 伸茂
アウトライン:
塗料には種々の顔料や光輝材が配合され、社会インフラから身の回りの品々まで美しく彩っている。発色の原理や機構、光の反射や散乱も含めた塗料用顔料の初歩から色彩設計まで、最近の開発動向も含めて、判り易く説明する。

17:10〜17:15 閉会の挨拶     入門講座委員会
17:15〜17:35 講師との名刺交換及びQ&A
※諸般の事情により講師、演題等が変更になる場合がありますので、予めご承知ください。

参加要領
申込方法: 申込書にご記入の上、下記申込先にご送付下さい。
        (できるだけ電子メールにてお申し込み願います。)

申込方法: 申込書をダウンロード、ご記入のうえ、E-mailかFAXでお送り下さい。

申込書ダウンロード

申込先: 日本塗装技術協会 事務局
      〒162-0805 東京都新宿区矢来町3番地
      E-mail:tosou-jimukyoku@jcot.gr.jp
      TEL/FAX:03-6228-1711

参加費(消費税込): 主催、協賛学協会会員 27,000円、非会員 32,000円、学生参加者 5,000円
             お申し込み受け付けしだい、参加証、請求書、郵便振替用紙をお届けします。
             参加費は下記宛にお振り込み下さい。

振込先: 郵便振替 00110-9-77544  名義 日本塗装技術協会(できるだけ郵便振替にてお願い致します)
      銀行振込 三菱東京UFJ銀行大伝馬町支店 普通口座 4486552 名義 日本塗装技術協会
      銀行振込 三井住友銀行人形町支店      普通口座 0384641 名義 日本塗装技術協会

■ アクセスマップ

会  場 : 日本ペイントホールディングス株式会社 東京事業所 センタービルAホール
        東京都品川区南品川4−1−15
  
* お車でのご来場はご遠慮下さい。

JR京浜東北線「大井町駅」東口より徒歩10分

京浜急行「新馬場駅」南口より徒歩5分


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