主 催
日本塗装技術協会
協 賛(予定)
日本化学会、色材協会、日本塗料工業会、日本塗装工業会、表面技術協会
日本塗装機械工業会、高分子学会、日本工業塗装協同組合連合会、日本自動車車体工業会
日本防錆技術協会、材料技術研究協会、日本レオロジー学会、日本印刷学会
日本建築仕上学会、日本塗料検査協会、日本油化学会、腐食防食学会
自動車技術会、静電気学会、粉体工学会、日本粉体工業技術協会、国際工業塗装高度化推進会議
終息がなお見通せない新型コロナウイルスの猛威!しかし、日本塗装技術協会は新型コロナに負けません。塗装技術の進歩普及を図り、地球環境との調和による産業の発展と生活の向上に寄与することを目的とする日本塗装技術協会は、この目的達成のために事業を継続していきます。
本協会では、毎年新入社員をはじめとする塗装入門者を主な対象として「塗装入門講座」を開催しています。塗装技術、塗料技術全般に関する各分野のキーマンによる二日間にわたる講演は毎年好評を博しています。
今年度、プロフェッショナルとして活躍されている塗装技術者、塗料技術者を対象として、塗装技術、塗料技術、関連技術分野のオーソリティを講師としてお招きし、十分に時間をかけてお話しいただき、質疑応答の時間、双方向のディスカッションの時間も確保した「プロフェッショナル セミナー」を開催することにいたしました。
第一回のテーマは、顔料分散をはじめとする分散技術の権威、小林敏勝先生による「塗料・塗膜の性質に及ぼす顔料分散の影響」です。塗装の仕上がり外観、塗装作業性を左右する顔料分散について存分にお話しいただきます。
なお、本セミナーでは、本番当日2週間以上前にテキストをお送りします。事前の質問、また当日セミナー中の質問、事後の質問も大歓迎です。今回、参加者の皆さんとの双方向のやり取りを丁寧に、持続的に行うために、参加者は当協会の会員限定といたします。会員の皆様、奮ってご参加願います!
プロフェッショナルセミナー実行委員長 奴間伸茂 (塗料塗装技術研究所) |
日 時 : 2020年 11月 6日(金) 午後1時〜午後4時45分まで
会 場 : オンライン開催
*無料アプリを使用して、ウェブ配信により開催します。
(視聴するウェブサイトは午後0時30分からオープンします)
詳細につきましては後日、直接連絡いたします。
*受講に際して、
1.受講者が、本セミナーの内容を録画・キャプチャーすることを禁止します。
もし、発見した場合、事務局は削除を要求できることとします。
2.また、SNSなどへのアップも禁止します。
セミナーの内容や受講者の個人情報などはセミナー内のみとし、口外しない
でください。
3.システムトラブルなどにより、画像・音声に乱れが生じた場合も対応出来
かねますのでご自身でご調整ください。
4.配信中、異常と思われる接続を発見した場合、予告なく切断することが
あります。
テーマ : 「塗料・塗膜の性質に及ぼす顔料分散の影響」
《講師》 : 小林 敏勝氏
小林分散研究所所長、東京理科大学客員教授 工学博士(京都大学)
要旨
塗料製造工程における顔料分散工程は塗料ビヒクル中で顔料粒子を所望の粒子径に微粒化する工程である。微粒化の程度は、塗料の光沢値や隠ぺい力、着色力などの光学的性質の支配要因である。また、せっかく微粒化しても、粒子の分散安定化が不十分であると、粒子間のフロキュレーションによる流動性の低下や、凝集体(ブツ)の発生などの不具合現象を生じる。
今回は、顔料分散過程をミクロな視点で解説するとともに、塗料・塗膜の光学的性質や流動性と、顔料の分散状態との関係について説明する。
さらに、塗料の水性化が進行しているが、溶剤を水に変更することについて、顔料分散(の配合設計)の立場から、注意するべき事柄について考えてみたい。
1. 塗料製造工程における顔料分散
@塗料製造工程の概要
A顔料分散は顔料凝集体の解凝集であり、顔料粒子の破砕ではない。
B分散安定化のメカニズムと分散剤の役割
2. 顔料の分散状態と塗料・塗膜の性質
@光学的性質
‥隠ぺい力、表面光沢値、漆黒性、着色力、ヘイズ
A流動性
‥そもそも粘度とは、フロキュレーションと擬塑性流動、ダイラタント流動
B不具合現象のメカニズムと対策
‥色分かれ、色浮き、沈降、離漿、沈降、希釈ショック
3. 塗料の水性化と顔料分散
@溶剤としての水の特異性と顔料分散設計における留意事項
A水性塗料用顔料
B水性顔料分散における分散安定化のメカニズムは有機溶剤系と異なる
‥疎水性相互作用による高分子吸着、無機顔料の分散安定性
申込書をこちらからダウンロードして、ご記入のうえ、
メール(E-mail: tosou-jimukyoku@jcot.or.jp)に添付してお申し込みください。