要旨

第2回プロフェッショナルセミナー開催報告

テーマ:ポリウレタン塗料とその原料の概要と最新動向

昨年の11月6日の第1回に続いて、令和3年7月13日、第2回プロフェッショナルセミナーがオンライン方式で開催された。第1回目は、本協会にとって初めてのオンライン方式での講演であったため何度もリハーサルを重ねた。そのおかげもあり、成功裏に終了。その後の塗装入門講座、講演会、塗料・塗装研究発表会は、すべてオンライン方式で開催された。
当初は、新型コロナ感染防止上やむなくオンライン方式での開催に踏み切ったが、今や、出張、外出の必要がなく、質問もしやすいというメリットから、オンライン方式を望む声が圧倒的に優勢である。ただ、講師、他の参加者との生の意見交換ができない点を惜しむ声も多い。

■様々な反響
さて、第2回の講師は、45年前からポリウレタン原料の開発に携わっていらっしゃる桐原 修氏。まず、「ポリウレタン塗料の概念、種類、歴史、用途展開」、つづいて、「ポリウレタン塗料原料の種類と分類」と、長年の経験に基づき、丁寧に分かり易くお話しいただいた。営業のプロフェッショナル、およびプロフェッショナル予備軍の方々からは大変参考になり、十分理解することが出来たとの評価をいただいた。
一方、開発、技術部門のプロフェッショナルの皆さんが最も期待したのは、「水性、UV、高機能塗料へのポリウレタン原料のアプローチ」であった。この点については、「今後の需要動向、最新技術についてより突っ込んだ情報がほしい」、「ハイグレードの塗料系(耐候性ではシリコン、フッ素塗料、防食性ではエポキシ塗料)と競うためにはどのような設計思想が必要なのか情報があれば更に勉強になると思いました。」というような声が多く寄せられた。

■講師と聴講者を“末永く”繋げる役割
プロフェッショナルセミナーの役割は、講師と聴講者を末永く繋げることである。通常の3倍近い講演時間と1時間以上のQ&A時間を確保しても、講師にとって話し尽くせないこと、聴講者にとっては突っ込んで聞きたかったことは多々ある。当日も聴講者の皆さんにはお願いしたが、講演当日以降も、どんどん質問、意見を事務局あてお寄せいただきたい。双方向のコミュニケーションを盛り上げ、塗料・塗装分野の技術力を向上させたい、と言うのが本セミナー立ち上げの趣旨である。

■次回は、12月2日、是非参加を!
第3回プロフェッショナルセミナーでは、塗料に欠かすことが出来ない「添加剤」について、ビックケミー・ジャパン株式会社 イノベーション ディベロプメント 統括の若原章博さんに講演していただく。皆さん奮ってご参加ください。

プロフェッショナルセミナー実行委員長
奴間 伸茂

講師の桐原 修氏

主催一般社団法人
日本塗装技術協会
  
協賛日本化学会色材協会日本塗装工業会
日本塗装工業会表面技術協会日本塗装機械工業会
高分子学会日本工業塗装協同組合連合会日本自動車車体工業会
日本防錆技術協会材料技術研究協会日本レオロジー学会
日本印刷学会日本建築仕上学会日本塗料検査協会
日本油化学会腐食防食学会自動車技術会
静電気学会粉体工学会日本粉体工業技術協会
国際工業塗装高度化推進会議エポキシ樹脂技術協会 

 
期日2021年 7月 13日(火) 午後1時〜午後4時45分
会場オンライン開催

参加資格・参加費日本塗装技術協会会員15,000円
 非会員20,000円

要旨
 私がポリウレタン塗料原料の開発にかかわり始めた45年前、ポリウレタン塗料は日本でまだ特殊塗料の範疇で、知名度の高い塗料ではなかった。しかし、現在では、木工用塗料や自動車補修用塗料で主流の2液型塗料はポリウレタン系として認知されている。この塗膜は、優れた塗膜外観をもち、塗料設計で設定した塗膜を基材上で密着し、塗膜設計上の特性を発露し、継続する。
 ポリウレタン塗料の範疇には2液型以外にも各種の硬化形式による1液型塗料も存在する。各種ウレタン塗料の概要説明とそれらに配合される原料の種類と特性を説明する。また最近の環境対応型塗料や省エネ型塗料、高機能塗料としてのウレタン系塗料の最新動向も塗料原料、塗料、塗装工程、塗膜性能の関連で言及する。
 昨年末以来、脂肪族ジイソシアネートの供給不安が世界的に広がり、大きな問題化しているが、原料ソースの安定化策定、欧州に端を発したウレタン系塗料の使用者保護の強化、更なる環境対応型塗料の開発、工程合理化、低温硬化塗料の開発、工程での再現性を高める塗装機の開発歴史と動向も説明する。
 

1. ポリウレタン塗料の概念、種類、歴史、用途展開
 @ ポリウレタン塗料の概念、種類
 A ポリウレタン塗料・塗装の拡大、歴史と理由
 B 最近のポリウレタン塗料・塗装の動向

2. ポリウレタン塗料原料の種類と分類
 @ ジイソシアネートモノマーとポリイソシアネート
 A ポリオール
 B ブロックイソシアネート
 C 高分子ポリウレタン
 D 副資材(触媒、分散剤、増粘剤)
 E フリーイソシアネートモノマー規制とその対応

3. 水性、UV、高機能塗料へのポリウレタン原料のアプローチ
 @ 水性用PUDとその硬化剤
 A UV硬化と原料
 B 各種機能性付与
 C 工程合理化、低コスト化


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