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 第25回塗料・塗装研究発表会レポート

 第25回塗料・塗装研究発表会が、東京都目黒区の東京大学駒場IIキャンパスにおいて開催されました。
 今井八郎会長の開会ご挨拶に始まり、午前6件・午後7件の一般発表があり、昨年並みの124名の参加者を得て活発な質疑・討論が行われました。
 また今回は、情報通信研究機構の寳迫巌先生および労働安全衛生総合研究所の崔光石先生による2件の特別講演をいただきました。寳迫先生のご講演は、塗料・
 
塗装分野をはじめ今後の産業応用が大いに期待されるテラヘルツ波による分析技術についてものであり、崔先生からは、静電気放電による塗料の着火に関する定量的知見とそこから導き出される塗装現場の安全対策上の留意点についてのお話をいただきました。いずれも大変好評で、興味深い、参考になった、役に立ったとの感想が多く寄せられました。
 どの研究発表も十分な実験とそれに対する深い考察に基づく有意義な内容であり、さらにその分野も多岐に渡っておりました。このため、限られた時間で密度の濃い討論ができ、ご参加いただいた皆様の視野を広げる一助になったのではないかと思います。要旨の内容とプレゼンテーションを総合的に評価した結果、「静電粉体塗装における塗料塗着挙動と塗膜品質に及ぼす塗装条件の影響」を発表された有吉大輔様(同志社大学)に研究発表優秀賞が送られました。
 その後、発表会場に隣接したホワイエにて、小石眞純副会長の乾杯のご発声で交流会が始まり、大変にぎやかに楽しいひと時を過ごすことができました。最後に協会と研究のさらなる発展を祈念しつつ、互いに再会を約しました。次回もまた、塗料・塗装の最新の成果に関する多くの積極的な発表が寄せられることを期待します。

研究発表委員会委員長:工藤一秋
平成22年4月15日

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本塗装工業会表面技術協会日本塗装機械工業会
日本工業塗装協同組合連合会日本防錆技術協会日本自動車車体工業会
高分子学会日本建築学会日本油化学会
土木学会日本鉄鋼協会腐食防食協会
自動車技術会日本金属学会応用物理学会
材料技術研究協会日本レオロジー学会日本印刷学会
静電気学会日本粉体工業技術協会( 順不同 )

期日平成22年3月5日(金)
会場東京大学生産技術研究所 コンベンションホール (An棟2階)
〒153−8505 東京都目黒区駒場4−6−1
交流会場コンベンションホール ホワイエ

発表申込締切平成21年10月20日(火)一般発表13件
参加申込締切平成22年 2月26日(金)参加者124名
参加登録費当協会会員・協賛学協会会員5,250円
若手会員(35歳以下)3,150円
学生1,050円
研究室学生会員無料(参加登録必要)
非会員7,350円
交流会 参加者27名
交流会費 3,150円

プログラムの演題をクリックすると発表概要をご覧いただけます。

プログラム

9:30〜
開会挨拶  日本塗装技術協会 会長  芝浦工業大学 名誉教授 今井 八郎 
発表会場An棟2階 コンベンションホール

[一般講演]  (一般講演の氏名○印は発表者とします)
9:40-10:40
座長  本田 康史(BASFコーティングスジャパン)
1)
低温硬化タイプのメラミン樹脂の開発                  
 (日本サイテックインダストリーズ)○稲垣 勝美
2)
Zn-11%Al-3%Mg-0.2%Si合金めっき鋼板を用いたプレコート鋼板の屋外耐食性 
 (新日本製鐵)○植田浩平 、古川博康
3)
プレコート鋼板の塗装欠陥「わき」の発生に及ぼす種々の因子の影響    
 (新日本製鐵)○古川 博康 
10:40〜10:50
休 憩 
10:50〜11:50
座長  竹内 徹  (関西ペイント)
4)
ディジタルホログラフィによる三次元的な塗装面の評価          
 (島根大学)○木本 嘉毅、足立 徹、横田 正幸
 (東洋精機製作所)山口 一郎
5)
メタリック塗装ムラの新規測定方法の考案                
 (東洋アルミニウム) ○瀬戸口 俊一
6)
透き漆の深み感形成に関する基礎的研究                 
 (職業能力開発総合大学校)○武井 昇、平山 敏文、坪田 実、門脇 正嗣

[特別講演1]
11:50〜12:30
座長  樋川 浩一  (アネスト岩田)
 
「テラヘルツ技術の産業応用の展望」                  
情報通信研究機構  寳迫 巌 先生 
12:30〜13:30
休 憩 

[一般講演]
13:30〜14:50
 座長  武井 昇  (職業能力開発総合大学校) 
7)
塗布型漆喰塗料の機能性評価と仕上げ工法の研究             
 (関西ペイント販売)○安部繁行、杉島 正見、広瀬 哲也
8)
摩擦帯電式粉体塗装プロセスにおける空間電荷密度測定          
 (旭サナック)○桜井宣文、柳田 建三、(春日電機)最上智史
 (労働安全衛生総合研究所)大澤 敦
9)
意匠性塗料の静電塗装について                     
 (アネスト岩田)○諸星 敦之、森田信義、張海波
10)
静電粉体塗装における塗料塗着挙動と塗膜品質に及ぼす塗装条件の影響    
 (同志社大学)〇有吉大輔、下坂厚子、白川善幸、 日高重助
 (旭サナック)柳田建三、伊藤春揮
14:50〜15:00
休 憩 
15:00〜16:00
座長  古川 博康  (新日本製鐵) 
11)
ロシア超過酷環境(泥パックダメージ)対応塗装の開発    
 (日産自動車)○筒井 宏典
12)
外装建材用クロメートフリー塗装鋼板の耐食性        
 (日鉄住金鋼板)○及川 広行、金井 洋
 (新日本製鐵)野村 広正、金井 隆雄
13)
屋外ばくろ試験におけるクロムフリープレコート鋼板の耐食性
 (関西ペイント)○松田英樹、大島孝夫

[特別講演2]
16:00〜16:40
座長  伊藤 春揮  (旭サナック)
 
「静電気放電による粉体および液体塗料の着火危険性」
 労働安全衛生総合研究所 崔 光石 先生

16:45〜16:50 
[優秀論文賞表彰式] 
 16:50 [閉会挨拶]  委員長 東京大学 教授  工藤 一秋 
17:00〜18:50 
[交流会] 於 コンベンションホール ホワイエ


第25回研究発表委員会委員名簿

委員長工藤 一秋東京大学生産技術研究所
副委員長佐藤 光史工学院大学
副委員長馬場 茂成蹊大学
委員相澤 昭彦日産自動車(株)
委員伊藤 春揮旭サナック(株)
委員光崎 守トヨタ自動車(株)
委員高尾 淳日本ペイント(株)
委員高梨 裕幸日本パーカライジング(株)
委員武井 昇職業能力開発総合大學校
委員竹内 徹関西ペイント(株)
委員樋川 浩一アネスト岩田(株)
委員古川 博康新日本製鐵(株)
委員本田 康史BASFコーティングスジャパン(株)


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