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 第27回塗料・塗装研究発表会レポート

 第27回塗料・塗装研究発表会が、平成24年3月9日に東京都目黒区の東京大学生産技術研究所(駒場リサーチキャンパス)において開催されました。プログラムは、例年とほぼ同数の13件の一般発表の他、2件の特別講演で構成されました。
 午前の部では今井八郎会長の開会ご挨拶を皮切りに6件の発表があり、約100名の参加者による活発な質疑・討論が行われました。しめくくりに、「メタンハイドレート資源の開発研究−新しいパラダイム創成への挑戦」と題して、国産の資源として期待がかかるメタンハイドレート開発の現状を東京大学大学院工学系研究科の増田昌敬先生にご紹介いただきました。
 午後の部では7件の発表があり、最後に東京大学大学院新領域創成科学研究科の河村正二先生より「魚類と霊長類の研究から見えてきた色覚進化の秘密」というタイトルで、動物によって必要とする視覚情報が異なり、それに合うように色覚は進化してきたという、見る側の立場からの色の話を伺いました。
 今回の特徴は、産学の"学"からの発表件数の増加です。産学共同研究もあわせると過半数の7件にのぼり、このため、本発表会は基礎・応用の多面にわたる充実した内容となりました。2件の特別講演も大変好評でした。終了後、研究発表優秀賞の厳正な審査が行われ、石綿友樹殿、酒井啓司殿(東京大学生産技術研究所)の「誘電泳動力を利用した液滴飛翔制御」への授賞を決定いたしました。
 当委員会ではまた、発表終了後の交流会こそが重要な情報交換の場と考え、これまでよりも多くの方に懇談いただけるようなしくみを整えてまいりました。会場をとなりのホワイエに移して引き続き行われた交流会では、はたして期待通り参加者が増えたことが一目で分かり、微力ながら参加した方々の間での一歩踏み込んだ交流への一助になることができたのではと考えております。次回の発表会ではさらにその流れを確かなものにしてまいりたいと思います。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

研究発表委員会委員長:工藤一秋
平成24年7月吉日

交流会

優秀賞受賞者挨拶

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本塗装工業会表面技術協会日本塗装機械工業会
日本工業塗装協同組合連合会日本防錆技術協会日本自動車車体工業会
高分子学会日本建築学会日本油化学会
土木学会日本鉄鋼協会腐食防食協会
自動車技術会日本金属学会応用物理学会
材料技術研究協会日本レオロジー学会日本印刷学会
静電気学会日本粉体工業技術協会日本塗料検査協会
粉体工学会日本建築仕上学会( 順不同 )

期日平成24年 3月 9日(金)
会場東京大学 生産技術研究所 (駒場リサーチキャンパス)
コンベンションホール (An棟2階)
〒153-8505 東京都目黒区駒場4−6−1

発表申込締切平成23年10月 7日(金)一般発表13件
参加申込締切平成24年 3月 2日(金)参加者100名
参加登録費当協会会員・協賛学協会会員8,400円
若手会員(35歳以下)6,300円
学生1,050円
研究室学生会員無料(参加登録必要)
非会員10,500円

プログラムの演題をクリックすると発表概要をご覧いただけます。

プログラム

9:30
開会挨拶  日本塗装技術協会 会長  芝浦工業大学 名誉教授 今井 八郎 
発表会場駒場リサーチキャンパス コンベンションホール (An棟2階)

[一般講演]  (一般講演の氏名○印は発表者とします)
9:40-10:40
座長  本田 康史(BASFコーティングスジャパン)
1)
二液塗装機の混合性評価                      
 (旭サナック)○水谷光佑
2)
回転霧化塗装においてカップ内面の液膜とそこから発生する液滴サイズの関係の調査  
 (慶応義塾大学)○吉居智規 、朝倉浩一
 (日産自動車)太田資良
3)
誘電泳動力を利用した液滴飛翔制御                  
 (東京大学生産技術研究所)○石綿友樹、酒井啓司 
10:40〜10:50
休 憩 
10:50〜11:50
座長  森山 信 (日本ペイント)
4)
高分子溶液表面の非接触力学測定                   
 (東京大学生産技術研究所)○下河有司、酒井啓司
5)
電着塗装シミュレーションのための塗膜析出モデルに関する基礎的検討  
 (東京工業大学)○大西有希、長井悠、天谷賢治
6)
アクリルシリコン樹脂塗装鋼材の分極挙動               
 (日本電信電話)○齋藤博之、澤田 孝

[特別講演1]
11:50〜12:30
座長  伊藤 春揮(旭サナック)
 
演題 「メタンハイドレート資源の開発研究−新しいパラダイム創成への挑戦」   
東京大学 准教授 増田 昌敬 先生
12:30〜13:30
休 憩 

[一般講演]
13:30〜14:10
 座長  古川 博康 (新日本製鐵) 
7)
自補修用水性ベースコート 高作業性ホワイト原色の開発 
 (関西ペイント)○柳口剛男、境 博之、中嶋 誠司
8)
摩擦抵抗低減型船底防汚塗料の開発           
 (関西ペイント)○鈴木隼人
14:10〜14:50
 座長  檜原 篤尚(関西ペイント) 
9)
高耐久区画線材料の開発                
 (岡山大学)○沖原 巧
10)
拡散反射率測定による遮熱塗料用フィラーの検討     
 (ポッターズ・バロティーニ)○ 水上雅樹
14:50〜15:00
休 憩 
15:00〜16:00
座長  太田 資良 (日産自動車) 
11)
微粒化静電粉体塗装システムにおける逆電離抑制効果
 (Zao ES Lab)○松井 満、(トップ工業)高橋 正、(I. P. D)伊藤 尚
12)
トリボガンによる静電粉体塗装の塗膜特性に及ぼす塗装条件の影響
 (同志社大学)〇本田弘旭、 平野雄貴、下坂厚子、白川善幸、日高重助
 (旭サナック)柳田 建三
13)
MPS法塗膜形成挙動シミュレーションによる塗膜特性に及ぼす塗膜形成条件の影響に関する検討
 (同志社大学)〇有吉大輔、下坂厚子、白川善幸、日高重助
16:00〜16:10
休 憩 

[特別講演2]
16:10〜16:50
座長  武井 昇(職業能力開発総合大學校)
 
演題 「魚類と霊長類の研究から見えてきた色覚進化の秘密」
 東京大学 教授 河村 正二 先生

注)一般講演の氏名○印は発表者とします

第27回研究発表委員会委員名簿

委員長工藤 一秋東京大学生産技術研究所
副委員長馬場 茂成蹊大学
委員太田 資良日産自動車(株)
委員伊藤 春揮旭サナック(株)
委員光崎 守トヨタ自動車(株)
委員森山 信日本ペイント(株)
委員青山 雅之日本パーカライジング(株)
委員武井 昇職業能力開発総合大學校
委員檜原 篤尚関西ペイント(株)
委員樋川 浩一アネスト岩田(株)
委員古川 博康新日本製鐵(株)
委員本田 康史BASFコーティングスジャパン(株)


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