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 第28回塗料・塗装研究発表会レポート

発表会質問風景
優秀賞表彰

 第28回塗料・塗装研究発表会が、平成25年3月7日に工学院大学新宿キャンパスにおいて開催されました。例年金曜日開催としてきた本発表会ですが、本年は会場の都合で木曜日の開催とせざるをえなくなり、参加人数への影響が懸念されました。結果的には前年並みの約100名の皆様にご参加をいただき、心配は杞憂でした。いずれの発表においても、本質をとらえた質問がなされ、活発な議論が行われました。
 午前の部では7件の発表があり、しめくくりに、「微粒子含有薄膜の構造に対するせん断作用」というタイトルで神戸大学大学院の菰田悦之先生から特別講演をいただきました。ここ数年では久々の塗料・塗装に直接関連した内容の講演ということもあり、会場は熱心に聞き入っていました。
 午後の部も7件の発表があり、最後に東京農業大学の長島孝行先生より「生物資源は地球のソフトウエア、自然に学ぶものづくり」と題して特別講演をいただきました。物事の本質を見極め、自然を範として百年でなく千年持続する社会のための基盤技術を開発することの大切さを説かれ、日々の生活でいつしか忘れてしまいがちな、高い視点に立ってものを考えることの重要性を、再認識することができました。
 研究発表終了後、審査が行われ、要旨とプレゼンテーションを総合的に評価した結果、「塗膜の雨スジ汚染性と雨滴挙動の関係」を発表された宇留嶋秀人様(関西ペイント梶jに研究発表優秀賞を贈ることが決定されました。
 次いで、場所を替えて交流会が行われました。まず最初に、研究発表優秀賞の表彰が行われ、引き続いて皆様にご歓談をいただきました。今回の交流会には、特別講師のお二人の先生方を含め、ここ数年で最多の参加者を得ることができ、発表会場にも増して活発な質疑応答や意見交換がなされたことを、主催者一同、大変喜ばしく思っております。
 今回も盛会のうちに終えることができましたこと、ご関係の皆様に心よりお礼申し上げます。次回もまた、塗料・塗装の最新の成果に関する多くの発表が寄せられることを期待しております。

研究発表委員会委員長:工藤一秋
平成25年4月25日

交流会風景

主催日本塗装技術協会
協賛日本化学会色材協会日本塗料工業会
日本塗装工業会表面技術協会日本塗装機械工業会
日本工業塗装協同組合連合会日本防錆技術協会日本自動車車体工業会
高分子学会日本建築学会日本油化学会
土木学会日本鉄鋼協会腐食防食協会
自動車技術会日本金属学会応用物理学会
材料技術研究協会日本レオロジー学会日本印刷学会
粉体工学会静電気学会日本粉体工業技術協会
日本塗料検査協会日本建築仕上学会( 順不同 )

期日平成25年 3月 7日(木)
会場工学院大学 新宿キャンパス 3階 アーバンテックホール
〒163-8677 東京都新宿区西新宿 1-24-2

発表申込締切平成24年10月12日(金)一般発表14件
参加申込締切平成25年 2月28日(木)参加者100名
参加登録費当協会会員・協賛学協会会員8,400円
同35歳以下6,300円
研究室学生会員無料(参加登録必要)
非会員10,500円
学生1,050円

プログラムの演題をクリックすると発表概要をご覧いただけます。

プログラム

9:25
開会挨拶  日本塗装技術協会 会長  芝浦工業大学 名誉教授 今井 八郎 
発表会場工学院大学 新宿キャンパス 3階 アーバンテックホール

[一般講演]  (一般講演の氏名○印は発表者とします)
9:30-10:30
座長  永嶋 康彦(日本パーカライジング)
1)
流速依存性を考慮した電着塗装シミュレーションのための塗膜析出モデル 
 (東京工業大学大学院)○長井悠、大西有希、天谷賢治
2)
テラヘルツ・パルス・エコー法を用いた塗装膜の非接触リモート計測  
 (徳島大学大学院)○中村翔太、谷池亮人、安井武史
3)
回転基板上の液膜から放出される液滴のサイズ分布に対する基板形状の影響  
 (慶應義塾大学理工学部)○ 道浦千惠、岡野久仁彦、朝倉浩一
10:30〜10:40
休 憩 
10:40〜12:00
座長  本田 康史 (BASFジャパン)
4)
架橋アクリル微粒子の調製と塗料用途への展開 
 (綜研化学)○小萱亜矢
5)
超撥水撥油性の高分子ミクロおよびナノ粒子の製造 
 (豊橋技術科学大学・大学院)○吉田絵里
6)
塗膜の雨スジ汚染性と雨滴挙動の関係 
 (関西ペイント)○宇留嶋秀人、森健二、木村友哉、松田英樹
7)
塗膜の熱特性に関する評価 
 (東日本電信電話)○赤毛勇一、高谷雅昭、齋藤博之

[特別講演1]
12:00〜12:40
座長  檜原 篤尚(関西ペイント)
 
演題 「微粒子含有薄膜の構造に対するせん断作用」   
神戸大学大学院 准教授 菰田 悦之 先生
12:40〜13:40
休 憩 

13:40〜14:20
 座長  古川 博康 (新日鐵住金) 
8)
塗料物性が噴霧塗装に及ぼす影響の流体力学的考察 
 (海上技術安全研究所)○藤本修平
9)
二流体スプレー塗装 噴霧塗料ミスト径の予測 
 (三菱電機)○澤田準平、増田暁雄
14:20〜15:00
 座長  森山 信(日本ペイント) 
10)
水性塗料用エア静電ハンドガンの開発について 
 (旭サナック)○桜井宣文
11)
摩擦帯電式静電粉体塗装特性に与える塗装ガン操作条件と塗料粒子特性の影響 
 (同志社大学)○又野直也、平野雄貴、本田弘旭、下坂厚子、白川善幸、日高重助
15:00〜15:10
休 憩 
15:10〜16:10
座長  伊藤 春揮(旭サナック) 
12)
外装建材向けカラー鋼板用クロムフリープライマーの開発
 (BASFジャパン)竹内義智、○西田信博、八木信司、辻田隆広
13)
鉄道鋼橋りょう塗替え塗装における塗装の自動化に関する検討
 (関西ペイント)○市川昭人、中岡豊人、竹内徹
 (東日本旅客鉄道)露木寿、内藤孝和
14)
ポリオレフィン樹脂塗料による橋梁用排水管の耐久性向上に向けた取組み
 (中日本高速道路)○河合正則、山田達哉、酒井修平
 (トーチ)塘地豊
 (鹿島建設)伊藤成樹

[特別講演2]
16:10〜16:50
座長  工藤 一秋(東京大学生産技術研究所)
 
演題 「生物資源は地球のソフトウエア、自然に学ぶものづくり」
 東京農業大学 教授 長島 孝行 先生

注)一般講演の氏名○印は発表者とします

第28回研究発表委員会委員名簿

委員長工藤 一秋東京大学生産技術研究所
副委員長馬場 茂成蹊大学
委員正道 博士日産自動車(株)
委員伊藤 春揮旭サナック(株)
委員光崎 守トヨタ自動車(株)
委員森山 信日本ペイント(株)
委員永嶋 康彦日本パーカライジング(株)
委員武井 昇(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
委員檜原 篤尚関西ペイント(株)
委員樋川 浩一アネスト岩田(株)
委員古川 博康新日鐵住金(株)
委員本田 康史BASFジャパン (株)


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